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皮から革へ |
動物の皮に薬品などで不活性化処理を施し「皮」を「革」にする工程を「なめし」といいます。なめすことによって皮は腐ることなく柔軟性や耐水性を持ち、私たちの知っている「革」となるのです。 まずは腐敗防止のために塩漬けされた獣の皮の状態(原皮)から石灰などを使って表面の毛を取ったり(溶かす)、皮下脂肪をきれいに取り除きます。この作業の後「なめし剤」を使って主要たんぱく質である「コラーゲン繊維」や組織を安定させます。 基本的に牛革だとしたら「革」になる前の「皮」である牛は食肉用の牛です。したがって背中などに焼印が入っていたり牛同士がぶつかり合ったできた傷などがあり良質な革となりうる牛は当然少なく高価となります。 ヨーロッパの有名なブランドでは牛から育てているのは有名な話です。 日本では原皮をほとんど輸入に頼っているのが現状です。 |
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タンニンなめし | 植物性。「渋」です。硬くて丈夫なのが特徴です。伸びにくく又、弾性も少ないので靴の底材などに適しています。ベジタブルなめし、とも呼ばれます。 |
クロムなめし | 鉱物性。耐熱性や柔軟性に優れているのが特徴です。靴の甲革(アッパー)に適しています。クロムの名のとおり排水処理などの環境問題により廃業するタンナーも多いです。 |
複合なめし | クロムなめしをベースにさまざまななめしを複合させたもの。 |